現場監督の仕事は、図面を見たり工程を管理したりするだけではありません。
職人さん。
協力会社。
上司。
発注者。
近隣住民。
多くの人と関わりながら現場を完成へ導く仕事です。
私自身、現場監督として働く中で感じるのは、
「仕事の悩みの多くは人間関係に関係している」
ということです。
工程の問題も。
品質の問題も。
安全の問題も。
最終的には人とのコミュニケーションが関わっています。
そんな中で読んだのが『人を動かす』です。
80年以上読み継がれている世界的ベストセラーですが、読んでみると驚くほど現場監督の仕事に通じる内容でした。
今回は現場監督の視点から、『人を動かす』を読んで学んだことを紹介します。
人を動かすとはどんな本?
『人を動かす』は、デール・カーネギーによって書かれた自己啓発書です。
世界中で長年読まれており、多くの経営者やリーダーにも影響を与えています。
内容は非常にシンプルです。
人を変えるのではなく、
人の気持ちを理解すること
に重点が置かれています。
現場監督にもそのまま当てはまる考え方が多くありました。
学んだこと① 人を批判しない
本書で最初に強調されているのが、
「人を批判しない」
ということです。
正直、最初は難しいと思いました。
現場監督は指摘する仕事でもあります。
品質不良。
安全違反。
施工ミス。
問題があれば指摘しなければなりません。
しかし本書で言っているのは、
相手を責めるな
ということです。
例えば、
「何やってるんですか!」
ではなく、
「こうした方が安全ですね」
という伝え方。
同じ内容でも受け取り方は大きく変わります。
私も若い頃は感情的に伝えてしまうことがありました。
しかし経験を重ねるほど、
伝え方の重要性
を感じています。
学んだこと② 相手に関心を持つ
本書では、
人は自分に関心を持ってくれる人を好む
と説明されています。
現場でも同じです。
職人さんの話を聞く。
最近の現場状況を聞く。
体調を気にかける。
こうした小さなコミュニケーションが信頼関係につながります。
私は以前、
仕事の話だけすればいい
と思っていました。
しかし実際には、
雑談の方が大事なこともあります。
信頼関係ができると相談もしやすくなり、現場全体がスムーズに進みます。
学んだこと③ 相手の立場で考える
現場監督は工程を優先したくなります。
しかし職人さんには職人さんの事情があります。
材料の納期。
作業スペース。
安全面。
他現場との兼ね合い。
本書では、
「相手の立場で考えること」
の重要性が繰り返し語られています。
以前の私は、
「なぜやってくれないんだろう」
と思うことがありました。
しかし今は、
「何か理由があるのでは?」
と考えるようになりました。
結果として無駄な衝突が減った気がします。
学んだこと④ 相手に重要感を持たせる
本書の中で特に印象に残った考え方です。
人は誰でも、
認められたい
と思っています。
現場でも、
「ありがとうございます」
「助かりました」
「さすがですね」
と言われて嫌な気持ちになる人はいません。
逆に、
当たり前だと思って感謝を伝えない
と信頼関係は築きにくくなります。
私は意識して感謝を伝えるようになりました。
すると職人さんとの関係も以前より良くなったように感じています。
学んだこと⑤ 命令より提案
現場監督は指示を出す立場です。
しかし本書では、
命令するより提案する方が効果的
だと説明されています。
例えば、
「やってください」
ではなく、
「こうした方が安全だと思うのですがどうでしょう?」
という伝え方。
現場では状況によって難しいこともあります。
それでも相手を尊重する姿勢は大切だと感じました。
現場監督こそ読むべき理由
現場監督は技術職と思われがちです。
しかし実際には、
人をまとめる仕事
です。
どれだけ知識があっても、
どれだけ経験があっても、
人間関係がうまくいかなければ現場は回りません。
だからこそ、
コミュニケーションを学ぶ価値は非常に大きいと思います。
『人を動かす』は派手なテクニックを教える本ではありません。
当たり前だけど忘れがちなことを思い出させてくれる本です。
ブログ運営にも活かせる
私はブログ運営もしています。
本書を読んで感じたのは、
読者も人である
ということです。
自分が書きたいことを書くのではなく、
読者が知りたいことを書く。
読者の悩みを考える。
相手目線で考える。
これはまさに『人を動かす』の考え方だと思いました。
現場でもブログでも、
相手を理解する姿勢は変わらないと感じています。
読んで感じたこと
私がこの本を読んで感じたのは、
人は理屈だけでは動かない
ということでした。
正論を言えば伝わるわけではありません。
相手の気持ち。
立場。
感情。
それらを理解して初めて信頼関係が生まれます。
現場監督の仕事は人との関わりの連続です。
だからこそ、この本は非常に参考になりました。
まとめ
『人を動かす』は、人間関係の本質を学べる一冊でした。
私が特に印象に残ったのは、
- 人を批判しない
- 相手に関心を持つ
- 相手の立場で考える
- 感謝を伝える
- 命令より提案を意識する
という考え方です。
現場監督として働いていると、
技術力や知識ばかりに目が向きがちです。
しかし実際には、
人との関わり方
が仕事の成果を大きく左右します。
もし職人さんとの関係や部下指導、人間関係に悩んでいる方がいたら、ぜひ一度読んでみてください。
私自身、現場監督としての考え方を見直すきっかけになった一冊でした。






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