はじめに
近年、夏の猛暑により建設業では熱中症による労働災害が大きな課題となっています。
現場では、
- 「WBGTって何?」
- 「熱中症対策が義務化されたって本当?」
- 「現場では何をすればいいの?」
と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
私は現場監督として働く中で、毎年夏になるとWBGT(暑さ指数)を確認しながら作業計画を立てています。
熱中症は命に関わるだけでなく、労働災害や工程遅延の原因にもなります。
この記事では、WBGTとは何か、建設業における熱中症対策義務化のポイント、現場で実践できる対策をわかりやすく解説します。
WBGTとは?
WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)は、日本語で**「暑さ指数」**と呼ばれる指標です。
気温だけではなく、
- 気温
- 湿度
- 日射(輻射熱)
- 風の影響
を総合的に評価し、人が熱中症になる危険性を判断します。
例えば、
気温30℃でも湿度が高い日は、気温35℃より危険になることもあります。
そのため、建設業では気温だけではなくWBGTを確認することが重要です。
なぜ建設業ではWBGTが重要なのか
建設現場では、
- 屋外作業
- 鉄骨工事
- 足場工事
- 屋根工事
- コンクリート打設
- 空調のない建物内
など、高温環境での作業が多くあります。
さらに、
- ヘルメット
- 安全帯
- 長袖作業着
- 安全靴
を着用するため、体に熱がこもりやすくなります。
WBGTを確認することで、
- 作業時間の見直し
- 休憩時間の確保
- 水分補給のタイミング
- 作業内容の変更
などを判断しやすくなります。
建設業の熱中症対策が義務化された背景
近年、建設業を含むさまざまな業種で熱中症による労働災害が発生しています。
そのため、事業者には熱中症のリスクを減らすための対策がこれまで以上に求められるようになりました。
建設現場では特に、
- WBGT(暑さ指数)の確認
- 作業者への周知
- 水分・塩分補給
- 休憩場所の確保
- 体調確認
- 緊急時の対応体制
などを計画的に行うことが重要です。
建設業で実践したい熱中症対策
① WBGTを毎日確認する
朝礼前や作業開始前にWBGTを確認しましょう。
数値が高い日は、
- 作業時間を短くする
- 休憩を増やす
- 重作業を避ける
などの対応が必要です。
② こまめに水分・塩分を補給する
喉が渇いてからでは遅い場合があります。
30~60分ごとを目安に、
- 水
- スポーツドリンク
- 熱中対策水
などを飲みましょう。

③ 空調服・冷感グッズを活用する
最近では、
- 空調服
- 冷感インナー
- ネッククーラー
などを活用する現場も増えています。
暑さ対策と合わせて使用することで、体への負担を軽減できます。

④ 無理をしない
熱中症は我慢しても改善しません。
- めまい
- 頭痛
- 吐き気
- 手足のしびれ
などの症状が出たら、すぐに作業を中止し、休憩や医療機関の受診を検討しましょう。
現場監督からのワンポイントアドバイス
私が毎年現場で一番意識しているのは、
**「気温ではなくWBGTを見ること」**です。
「今日は30℃だから大丈夫」と思っていても、湿度が高い日は体感以上に危険なことがあります。
また、ベテランの職人さんほど「まだ大丈夫」と無理をしがちです。
朝礼では体調確認を行い、WBGTが高い日は休憩時間を増やす、重い作業を午前中に行うなど、現場全体で熱中症を防ぐ意識を持つことが大切です。
よくある質問
Q. WBGTは何℃から危険ですか?
WBGTが高くなるほど熱中症のリスクも高まります。作業内容や個人差もあるため、数値だけで判断せず、体調や作業環境もあわせて確認しましょう。
Q. WBGTはどこで確認できますか?
環境省の「熱中症予防情報サイト」や、WBGTを表示する専用の測定器・アプリなどで確認できます。
Q. 水だけ飲めば熱中症は防げますか?
大量に汗をかく建設現場では、水だけでは電解質が不足することがあります。
スポーツドリンクや塩分補給も組み合わせることが大切です。
まとめ
建設業では、夏場の熱中症対策がますます重要になっています。
その中でもWBGT(暑さ指数)は、安全に作業を進めるための重要な指標です。
熱中症を防ぐためには、
- WBGTを確認する
- 水分・塩分補給を行う
- 空調服を活用する
- 十分な休憩を取る
- 体調不良を我慢しない
ことが大切です。
毎日の小さな対策が、自分自身や仲間の命を守ることにつながります。
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